稲里

提供:北海道 トンネルwiki
2022年1月12日 (水) 20:51時点におけるIyokanmorigen (トーク | 投稿記録)による版 (ソートキー)
ナビゲーションに移動 検索に移動
この項目は、書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています。


いなさと
稲里

日高方坑口
日高方坑口

基礎情報
振興局 胆振総合振興局
図名
20万 5万 2.5万
夕張岳 紅葉山 稲里
用途 道路
路線名 一般国道274号
管理者 室蘭開発建設部日高道路事務所
施工者 飛鳥・伊藤特定建設工事共同企業体(1977-1981)
清水・岩倉特定建設工事共同企業体(1979-1981)
飛鳥・伊藤・東急特定建設工事共同企業体(1982-1984)
清水・岩倉・盛永特定建設工事共同企業体(1982-1984)
設計者 北海道開発コンサルタント
工事費 64億900万円
着工 1977(昭和52)年6月
竣工 1984(昭和59)年10月
現況 現役
延長 1,441.0m
掘削
工法
NATM
矢板
覆工 Co
舗装 Co T=20cm
照明 ナトリウム×225
換気 ジェットファン×28
排水 サイドドレーン
等級 B
非常用
設備
あり


稲里トンネルは国道274号の夕張山地中にある道路トンネル。北海道初のNATM工法採用例とされる。

1965(昭和40)年10月、日勝峠にトンネルが開通し札幌と十勝を結ぶ最短の道路が確保され、5年後の1970(昭和45)年には国道274号に指定された。この頃の国道274号は日高山脈を越える日高 - 清水間が開通したに過ぎず、日勝峠開通の翌年には夕張 - 日高間の整備事業を始め、さらなる距離短絡を目指した。夕張山地を抜ける約35kmの未開通区間にいくつもの山稜を控え難工事が予想された。トンネルは起点から順に挙げると登川長和稲里モトツ福山穂高日高の各トンネルが掘られた。本トンネルはきわめて大きな膨張性の蛇紋岩をふくみ従来工法(矢板工法)での建設が不可能であったことから一部にNATM工法を採用した。北海道でNATM工法を採用したのは本トンネルが初めてであり、坑口にはその旨が銘鈑に記されている。同じく同時期にNATM工法を採用した蘭法華トンネルも北海道初のNATM工法とされることもあるが、着工は稲里が先、竣工は蘭法華が先である。