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'''仏坂トンネル'''は室蘭市にあるトンネル。室蘭市の絵鞆半島にある茶津岬の付け根、室蘭本線母恋駅 - 室蘭駅間に作られた。 | '''仏坂トンネル'''は室蘭市にあるトンネル。室蘭市の絵鞆半島にある茶津岬の付け根、室蘭本線母恋駅 - 室蘭駅間に作られた。 | ||
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仏坂に道路ができる以前、かろうじて歩行者は仏坂を通ることができたが、車馬は茶津の岬を周っていた([[名称不明 (茶津岬)]]を参照)。明治の初期、茶津の岬の付け根に道路が作られたが、この工事に従事し亡くなった者を付近に埋葬し塔婆を立てたのでこの付近を仏坂というようになった。 | 仏坂に道路ができる以前、かろうじて歩行者は仏坂を通ることができたが、車馬は茶津の岬を周っていた([[名称不明 (茶津岬)]]を参照)。明治の初期、茶津の岬の付け根に道路が作られたが、この工事に従事し亡くなった者を付近に埋葬し塔婆を立てたのでこの付近を仏坂というようになった。 | ||
== | == 1代目(単線本線のち入替線) == | ||
{{基礎情報 | {{基礎情報 | ||
|よみ = | |よみ = | ||
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|設計者 = | |設計者 = | ||
|工事費 = | |工事費 = | ||
|着工 = | |着工 = 1896(明治29)年3月26日 | ||
|竣工 = | |竣工 = 1896(明治29)年9月18日 | ||
|開通 = 1897(明治30)年7月1日 | |開通 = 1897(明治30)年7月1日 | ||
|閉鎖 = | |閉鎖 = | ||
|現況 = | |現況 = 改修して3代目へ | ||
|長さ = | |長さ = 266m | ||
|総幅員 = | |||
|高さ = | |||
|坑門型式 = レンガ造 | |||
|掘削工法 = | |||
|覆工 = | |||
|舗装 = | |||
|照明 = | |||
|換気の方式= | |||
|排水の方式= | |||
}} | |||
1代目は室蘭駅開業とともに開通した単線の鉄道トンネルである。隣に複線の2代目が開通して本線としての役割を終えた後は入れ替え線として活躍した。 | |||
<br clear="all"> | |||
== 2代目(複線本線) == | |||
{{基礎情報 | |||
|よみ = | |||
|名称 = 仏坂 | |||
|画像 = | |||
|画像説明 = | |||
|振興局 = 胆振総合振興局 | |||
|都市 = 室蘭市 | |||
|20万図名 = 室蘭 | |||
|5万図名 = 室蘭 | |||
|2.5万図名 = 室蘭 | |||
|用途 = 鉄道 | |||
|路線名 = 室蘭本線 | |||
|管理者 = | |||
|施工者 = | |||
|設計者 = | |||
|工事費 = | |||
|着工 = 1908(明治41)年7月 | |||
|竣工 = 1909(明治42)年7月 | |||
|開通 = | |||
|閉鎖 = | |||
|現況 = 改修して4代目へ | |||
|長さ = 269m | |||
|総幅員 = | |総幅員 = | ||
|高さ = | |高さ = | ||
39行目: | 74行目: | ||
|排水の方式= | |排水の方式= | ||
}} | }} | ||
1906(明治39)年10月1日室蘭線は国有化された。北海道炭礦鉄道から改められた北海道炭礦汽船は売却金を元手に輪西製鉄所・日本製鋼所を作り、室蘭を取り巻く鉄道貨物需要は更に増進していった。そのため国鉄は室蘭線の複線化に取り掛かりその第1歩目として室蘭駅 - 輪西駅間を1910(明治43)年12月27日に複線化し開業させた。仏沢トンネルは1代目の南隣に複線のトンネルを新設した。トンネル前の線路も大きく付け替え日本製鋼所の敷地の縁を回る今の線形になった。 | |||
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== | == 3代目(1代目を複線に) == | ||
{{基礎情報 | {{基礎情報 | ||
|よみ = | |よみ = | ||
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|工事費 = | |工事費 = | ||
|着工 = | |着工 = | ||
|竣工 = | |竣工 = 1941(昭和16)年 | ||
|開通 = | |開通 = | ||
|閉鎖 = | |閉鎖 = | ||
|現況 = | |現況 = | ||
|長さ = 266m | |長さ = 266m | ||
|総幅員 = | |総幅員 = | ||
75行目: | 110行目: | ||
|排水の方式= | |排水の方式= | ||
}} | }} | ||
当時の鉄道車両は当然蒸気機関が使われていたが、単線の入替用トンネルは煤煙のため合図が見えづらく複線に改修された。後に石炭産業が斜陽になり苫小牧港の築港もあり室蘭港での石炭貨物取扱量が激減すといつしかこのトンネルは使われなくなった。 | |||
<br clear="all"> | <br clear="all"> | ||
== | == 4代目(2代目を電化) == | ||
{{基礎情報 | {{基礎情報 | ||
|よみ = | |よみ = | ||
92行目: | 127行目: | ||
|路線名 = 室蘭本線 | |路線名 = 室蘭本線 | ||
|管理者 = | |管理者 = | ||
|施工者 = | |施工者 = 西松建設 | ||
|設計者 = | |設計者 = | ||
|工事費 = | |工事費 = | ||
|着工 = | |着工 = 1979(昭和54)年8月1日 | ||
|竣工 = | |竣工 = 1980(昭和55)年5月31日 | ||
|開通 = | |開通 = 1980(昭和55)年7月3日 | ||
|閉鎖 = | |閉鎖 = | ||
|現況 = | |現況 = | ||
111行目: | 146行目: | ||
|排水の方式= | |排水の方式= | ||
}} | }} | ||
室蘭本線電化工事にあわせ2代目を改良することになった。1979(昭和54)年7月末(下り25日、上り25日)、3代目仏沢トンネルを仮線として開通させた。そして2代目仏沢トンネルの断面を拡大し4代目へと改修し、線路を7月上旬(上り3日、下り9日)に元に切り替えた。 | |||
{{デフォルトソート:ほとけさか}} | {{デフォルトソート:ほとけさか}} |