通称厚雲峠は檜山地域の厚沢部町と渡島地域の八雲町を結んでいる道道の峠である。

分水嶺を越えるこの峠は古くからアイヌが利用し、「エサシルペシュペ」と呼ばれていた。松浦武四郎著『蝦夷日誌』では「エナヲ峠」と呼び、戊辰戦争では官軍が行軍したことから官軍道路とも呼ばれていた。近年は「八雲やまぶきライン」の愛称もある。

実用的な道路としては1913(大正2)年から工事が始まり、部分的な開通を繰り返し1962(昭和37)年になりようやく全線が開通したのであった。このときトンネルは峠の頂上に厚雲トンネルが1本設けられていた。開通当初峠道は一般道道ではあったが未舗装で屈曲が多く林道とさして変わらない様相であった。しかし全線開通を期に道路の重要性が高まったことから、一般道道から主要道道に格上げし改良工事が進められていった。1990(平成2)年八雲側の中腹にさくらんぼトンネルが開通、1996(平成8)年峠に山蕗トンネルが開通、1998(平成10)年3月全ての改良工事が完了した。完工によってそれまで冬季通行止だった峠が通年通行可能となった。

1代目

あつくも
厚雲

北海道 トンネルwiki ID:785230

 
八雲方坑口

基礎情報
 
振興局
  渡島
総合振興局
  檜山
振興局
起点
住所 二海郡八雲町
座標 42.032080,140.387308
終点
住所 檜山郡厚沢部町字清水
座標 42.032255,140.386085
図名
20万 5万 2.5万
室蘭 濁川 狗神岳
用途 道路
路線名 北海道道458号厚沢部八雲線(-1971)
北海道道458号八雲厚沢部線(1971-1994)
北海道道67号八雲厚沢部線(1994-)
竣工 1962(昭和37)年10月
現況 廃止
シャッターで閉鎖
延長 140.20m

 
総幅員
=6.0m
車道幅員
=5.5m
中央高
=(N/A)
有効高
=4.0m
建築限界高
=(N/A)
坑門
型式
起点 面壁
終点 面壁
覆工 Co
舗装 Co
照明 無し
換気 自然
等級
 
非常用
設備
無し

ギャラリー


2代目

さくらんぼ
さくらんぼ

北海道 トンネルwiki ID:203248
基礎情報
 
振興局
  渡島
総合振興局
起点
住所 二海郡八雲町上の湯
座標 42.071582,140.355282
終点
住所 二海郡八雲町上の湯
座標 42.070547,140.355878
図名
20万 5万 2.5万
室蘭 濁川 狗神岳
用途 道路
路線名 北海道道458号八雲厚沢部線(-1993)
北海道道67号八雲厚沢部線(1993-)
管理者 函館建設管理部八雲出張所
施工者 松本・山田・三井特別共同企業体
工事費 36億2400万円
着工 1989(平成元)年6月
竣工 1990(平成2)年10月
開通 1990(平成2)年10月
現況 現役
延長 141m

 
総幅員
=8.5m
車道幅員
=5.5m
中央高
=(N/A)
有効高
=4.5m
建築限界高
=(N/A)
坑門
型式
起点 面壁
終点 面壁
覆工 Co
舗装 Co
照明 LED
換気 自然
等級
 
非常用
設備
無し
やまぶき
山蕗

北海道 トンネルwiki ID:494289

 
八雲方坑口

基礎情報
 
振興局
  渡島
総合振興局
  檜山
振興局
起点
住所 二海郡八雲町上の湯
座標 42.043702,140.383928
終点
住所 檜山郡厚沢部町字清水
座標 42.036610,140.376778
図名
20万 5万 2.5万
室蘭 濁川 狗神岳
乙部岳
用途 道路
路線名 北海道道67号八雲厚沢部線
管理者 函館建設管理部八雲出張所
函館建設管理部江差出張所
施工者 松本・清水・山田特定建設工事共同企業体
工事費 33億9300万円
着工 1994(平成6)年10月
竣工 1998(平成10)年3月
開通 1996(平成8)年8月8日
現況 現役
延長 982m

 
総幅員
=9.0m
車道幅員
=6.5m
中央高
=(N/A)
有効高
=4.7m
建築限界高
=(N/A)
坑門
型式
起点 ベルマウス
終点 ベルマウス
覆工 Co
舗装 Co
照明 LED
換気 自然
等級
 
非常用
設備
有り

ギャラリー