厚瀬
厚瀬トンネル・新厚瀬トンネルは国道229号島牧村、厚瀬崎を貫くトンネルである。2本のトンネルがそれぞれ上下線を担っている。旧道には3本の素掘りトンネルが現存している。
旧道
厚瀬崎の両側は海成の泥岩であるが、岬は火成岩でできており比較的侵食を受けにくい。周囲は海食棚になっているが岬周縁の陸地は切り立った岩崖となっており平坦部は極めて少ない。1898(明治31)年、寿都から島牧までの道路建設が始まり1928(昭和3)年にバスが開通している。この時厚瀬崎には寿都から島牧に向かって厚瀬1号、厚瀬2号、厚瀬3号の3本のトンネルが掘削されたと見られる。崖下は埋め立てられ石崖の護岸の上に道路が敷かれた。
現道
1965(昭和40)年岬の付け根を短絡する厚瀬トンネルが竣工した。当時島牧村を横断する海岸道路は茂津多岬付近が開通しておらず国道229号は島牧村で袋小路となっていた。そのため交通量は少なかったが茂津多岬の道路は1976(昭和51)年に開通し行き詰まりが解消され1996(平成8)年厚瀬崎には新厚瀬トンネルが竣工した。従来の厚瀬トンネルは江差に向かう1車線、新厚瀬トンネルは小樽へ向かう1車線に分け共用されている。
あっちゃせ
厚瀬
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