尾根内
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おねない
尾根内
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尾根内トンネルは国道229号、神恵内村と泊村の茂岩とを結んでいる尾根内大橋旧道にあったトンネル。
この区間(神恵内 - 泊村茂岩)の道路開削は1921(大正10)年から翌年にかけて行われ、それまで山道か磯伝いだった陸上交通に海岸道路の選択肢を加え、かつ岩内から神恵内まで荷車の通行を可能とした。この時はまだ尾根内トンネルは存在せず、沿岸の崖に片切片盛で道を築造した。
トンネルは第2次大戦後の1971(昭和46)年に作られたもので、尾根地形を短絡した。
積丹半島沿岸に敷かれた国道の危険個所を改善する「積丹防災」事業において、トンネル周囲の岩盤が弱いうえに急カーブも含まれていたため付け替えが進められた結果、2010(平成22)年12月28日に新道となる尾根内大橋が開通しトンネルは廃止された。積丹防災では祈石工区に属し、この工区ではほかに弁財・祈石・松風・茂岩・盃・兜の6トンネルが廃止され茂岩・兜の2トンネルが整備された。廃止後のトンネルはコンクリートで密閉され、現道に接する神恵内方の坑口前には駐車スペースが設けられた。
尾根内橋
尾根内トンネル東方には尾根内川が流れており、上流には廃橋が見える。国道の旧道の橋で名前は尾根内橋という。橋長23.00m、有効幅員5.50m、鉄筋コンクリート造アーチ(支間16.0m×1)、竣工金額8,967円、1935(昭和10)年12月25日竣工と記録されている。