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'''見市トンネル'''は国道277号の雲石峠西側にあるトンネルである。
'''見市トンネル'''は国道277号の雲石峠西側にあるトンネルである。


雲石峠は急カーブが多く、落石や土砂崩れも多発していたため、峠より西側に当たる八雲町熊石鮎川 - 同町熊石大谷の5.4km間を改良する国道277号雲石道路事業が1990(平成2)年スタートした。第1工区となる2.3kmは1992(平成4)年度に着工、道路の拡幅及び如月橋・弥生橋の新設を行い2000(平成12)年に共用を開始した。第2工区3.1kmは特に急カーブ急勾配が多かったことから旧来のルートから大幅に線形を見直し川の対岸に新設した。麓から順に皐月橋、浄瑠璃川橋、見市大橋、高滝ノ沢橋、上雲石橋、赤岳橋の各橋梁が架けられ、浄瑠璃川橋 - 見市大橋間に見市トンネルが設けられた。2006(平成18)年9月着工、及び同年11月掘削開始。見市大橋の坑口は急峻な地形であったため、逆側の浄瑠璃川橋側から方押しで掘削した。工事は特に問題なく進み2007(平成19)年8月24日貫通し貫通式が催された。2008(平成20)年9月にトンネルは竣工し先の橋の建設が始まった。このうち特質すべきは高滝ノ沢橋である。同橋は橋長163.000m、支間112.000mの上路式開腹アーチ橋である。コンクリート製のリブは両岸の支承から垂直に施工されこれを傾斜閉合させる「ロアリング工法」を採用した。この工法は北海道では初の施工で、対岸の旧道から作業の様子がよく観察できた。すべての工事を終え2014(平成26)年3月16日、見市トンネル南側坑口前で開通式が行われ雲石道路は開通した。
雲石峠は急カーブが多く、落石や土砂崩れも多発していたため、峠より西側に当たる八雲町熊石鮎川 - 同町熊石大谷の5.4km間を改良する国道277号雲石道路事業が1990(平成2)年スタートした。第1工区となる2.3kmは1992(平成4)年度に着工、道路の拡幅及び如月橋・弥生橋の新設を行い2000(平成12)年に共用を開始した。第2工区3.1kmは特に急カーブ急勾配が多かったことから旧来のルートから大幅に線形を見直し川の対岸に新設した。麓から順に皐月橋、浄瑠璃川橋、見市大橋、高滝ノ沢橋、上雲石橋、赤岳橋の各橋梁が架けられ、浄瑠璃川橋 - 見市大橋間に見市トンネルが設けられた。2006(平成18)年9月着工、及び同年11月掘削開始。見市大橋の坑口は急峻な地形であったため、逆側の浄瑠璃川橋側から方押しで掘削した。工事は特に問題なく進み2007(平成19)年8月24日貫通し貫通式が催された。2008(平成20)年9月にトンネルは竣工し先の橋の建設が始まった。このうち特筆すべきは高滝ノ沢橋である。同橋は橋長163.000m、支間112.000mの上路式開腹アーチ橋である。コンクリート製のリブは両岸の支承から垂直に施工されこれを傾斜閉合させる「ロアリング工法」を採用した。この工法は北海道では初の施工で、対岸の旧道から作業の様子がよく観察できた。すべての工事を終え2014(平成26)年3月16日、見市トンネル南側坑口前で開通式が行われ雲石道路は開通した。


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2019年6月30日 (日) 10:03時点における版

けんいち
見市

南側坑口
南側坑口

基礎情報
振興局 渡島総合振興局
用途 道路
路線名 一般国道277号
施工者 伊藤・松本・強成特定建設工事共同企業体
着工 2006(平成18)年9月
竣工 2008(平成20)年9月
開通 2014(平成26)年3月16日15:00
現況 現役


見市トンネルは国道277号の雲石峠西側にあるトンネルである。

雲石峠は急カーブが多く、落石や土砂崩れも多発していたため、峠より西側に当たる八雲町熊石鮎川 - 同町熊石大谷の5.4km間を改良する国道277号雲石道路事業が1990(平成2)年スタートした。第1工区となる2.3kmは1992(平成4)年度に着工、道路の拡幅及び如月橋・弥生橋の新設を行い2000(平成12)年に共用を開始した。第2工区3.1kmは特に急カーブ急勾配が多かったことから旧来のルートから大幅に線形を見直し川の対岸に新設した。麓から順に皐月橋、浄瑠璃川橋、見市大橋、高滝ノ沢橋、上雲石橋、赤岳橋の各橋梁が架けられ、浄瑠璃川橋 - 見市大橋間に見市トンネルが設けられた。2006(平成18)年9月着工、及び同年11月掘削開始。見市大橋の坑口は急峻な地形であったため、逆側の浄瑠璃川橋側から方押しで掘削した。工事は特に問題なく進み2007(平成19)年8月24日貫通し貫通式が催された。2008(平成20)年9月にトンネルは竣工し先の橋の建設が始まった。このうち特筆すべきは高滝ノ沢橋である。同橋は橋長163.000m、支間112.000mの上路式開腹アーチ橋である。コンクリート製のリブは両岸の支承から垂直に施工されこれを傾斜閉合させる「ロアリング工法」を採用した。この工法は北海道では初の施工で、対岸の旧道から作業の様子がよく観察できた。すべての工事を終え2014(平成26)年3月16日、見市トンネル南側坑口前で開通式が行われ雲石道路は開通した。