「鷲ノ木遺跡」の版間の差分
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Iyokanmorigen (トーク | 投稿記録) 2021年世界遺産登録 |
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== 建設 == | == 建設 == | ||
=== 遺跡の発見 === | === 遺跡の発見 === | ||
道路建設工事に先立つ埋蔵文化財調査において2003(平成15)年鷲ノ木4遺跡近傍で新たに縄文時代後期前半(約4,000年前)の竪穴式住居・環状列石が発見され鷲ノ木5遺跡と名づけられた。環状列石は南北方向にやや長い楕円形で長径36.9m×短径33. | 道路建設工事に先立つ埋蔵文化財調査において2003(平成15)年鷲ノ木4遺跡近傍で新たに縄文時代後期前半(約4,000年前)の竪穴式住居・環状列石が発見され鷲ノ木5遺跡と名づけられた。環状列石は南北方向にやや長い楕円形で長径36.9m×短径33.8mの巨大なものだった。北海道においては忍路や音江で発見されている環状列石であるが、大きさはいずれをも上回り道内最大級。また上には駒ケ岳の火山灰が厚く積もり保存状態も非常に良好であった。環状列石は東北でも見られ大湯環状列石は国指定史跡である。鷲ノ木5遺跡は北海道・東北に共通の縄文文化の流れがあったことを示す貴重な存在と評価された。そのため遺跡保全の策としてトンネルが検討された。北海道・北海道教育委員会と建設を手がける日本道路公団の間で遺跡の下にトンネルを設けることにより遺跡を現状のまま保護することに合意したと2005(平成17)年2月17日に発表された。地方財政再建特別措置法で禁じられているため北海道から日本道路公団への財政支援はできず、保存区域を縮小、トンネル区間を短縮、他の事業と連携することで工事費を何とか捻出することとなった。遺跡は翌2006(平成18)年1月26日に国指定史跡となり、2021(令和3)年には「北海道・北東北の縄文遺跡群」として世界遺産に登録された。 | ||
=== トンネル建設工事 === | === トンネル建設工事 === | ||