「モジュール:String/doc」の版間の差分

提供:北海道 トンネルwiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
(1版 をインポートしました)
(「モジュール:String/doc」を保護しました ([編集=管理者のみ許可] (無期限) [移動=管理者のみ許可] (無期限)))
 
(相違点なし)

2019年2月1日 (金) 04:21時点における最新版

文字列を扱ういくつかの関数を提供するモジュールです。UTF-8でエンコードされた文字列を取り扱えます。

このモジュールのユニットテストについてはモジュール:String/testcasesをご参照ください。

共通引数

引数の一覧
引数 内容 既定値 説明
ignore_errors エラー無視 なし
false, no, 0, 空文字
エラーがあるときはそのままエラーを返す
true、1など上記以外の文字列
エラーがあってもエラーを返さず空文字を返す
error_category エラーカテゴリ Category:モジュールStringのエラー エラーがあるときのCategory:追跡カテゴリ名を指定する
no_category カテゴリ付与 なし
false, no, 0, 空文字
エラーがあるときにエラーカテゴリを付与する
true、1など上記以外の文字列
エラーがあってもエラーカテゴリを付与しない

使い方

len

文字列の長さを返します。 <syntaxhighlight lang="moin"> 3 </syntaxhighlight> もしくは <syntaxhighlight lang="moin"> 3 </syntaxhighlight>

引数の一覧
引数 内容 既定値 説明
s 文字列 なし 対象の文字列

例:

  • {{#invoke:String|len| abcdefghi }} → 11
  • {{#invoke:String|len|s= abcdefghi }} → 9

sub

文字列から指定された部分の文字列を抜き出して返します。 <syntaxhighlight lang="moin"> 文字列 </syntaxhighlight> もしくは <syntaxhighlight lang="moin"> 文字列 </syntaxhighlight>

引数の一覧
引数 内容 既定値 説明
s 文字列 なし 元の文字列
i 開始位置 1 抜き出す初めの文字の位置
j 終了位置 -1 抜き出す最後の文字の位置

開始位置・終了位置には負の数を指定することも可能です。その場合、文字列の後ろから数えます。例えば、「-1」は文字列の最後の文字です。

文字の位置が範囲外の場合、エラーになります。

例:

  • "{{#invoke:String|sub| abcdefghi }}" → " abcdefghi "
  • "{{#invoke:String|sub|s= abcdefghi }}" → "abcdefghi"
  • "{{#invoke:String|sub| abcdefghi | 3 }}" → "bcdefghi "
  • "{{#invoke:String|sub|s= abcdefghi |i= 3 }}" → "cdefghi"
  • "{{#invoke:String|sub| abcdefghi | 3 | 4 }}" → "bc"
  • "{{#invoke:String|sub|s= abcdefghi |i= 3 |j= 4 }}" → "cd"

sublength

この関数は{{Str sub}}を実装しており、Str subのような古いテンプレートを維持するために残されています。文字列から指定された部分の文字列を抜き出して返します。

<syntaxhighlight lang="moin"> 文字列 </syntaxhighlight>

引数の一覧
引数 内容 既定値 説明
s 文字列 なし 元の文字列
i 開始位置 1 抜き出す初めの文字の位置。1文字目は"0"を指定します
len 長さ 元の文字列の長さ 抜き出す文字列の長さ

例:

  • {{#invoke:String|sublength|s= abcdefghi }} → abcdefghi
  • {{#invoke:String|sublength|s= abcdefghi |i= 3 }} → defghi
  • {{#invoke:String|sublength|s= abcdefghi |i= 3 |len= 4 }} → defg

match

パターンに一致する文字列を返します。 <syntaxhighlight lang="moin"> エラー出力 </syntaxhighlight> もしくは <syntaxhighlight lang="moin"> エラー出力 </syntaxhighlight>

引数の一覧
引数 内容 既定値 説明
s 文字列 なし 検索対象の文字列
pattern パターン なし 検索する文字列パターン
start 検索開始位置 1 検索を開始する文字の位置
match 一致番号 1 検索開始位置から何番目の一致箇所を返すか
plain プレーンフラグ false
false, no, 0, 空文字
パターンをLuaパターンとして解釈する
true、1など上記以外の文字列
パターンをプレーンテキストとして解釈する
nomatch エラー出力 なし 何もマッチしなかったときに返す文字列
何も指定しないとエラーを返す(既定)

検索開始位置・一致番号には負の数を指定することも可能です。その場合、後ろから数えます。

パターンにキャプチャがある場合はそのキャプチャを返します。

matchかstart引数が範囲外の場合、エラーを返します。パターンが見つからなかった場合はnomatchを指定していなければエラーを返します。また、ignore_errors=trueを指定した場合、いずれのエラーも返さず、代わりに空の文字列を返します。

Luaパターンの詳細はScribunto patternsScribunto Unicode string patternsをご参照ください。

例:

  • {{#invoke:String|match| abc123def456 |%d+}} → 123
  • {{#invoke:String|match|s= abc123def456 |pattern= %d+ }} → 123
  • {{#invoke:String|match| abc123def456 |%d+|6}} → 23
  • {{#invoke:String|match|s= abc123def456 |pattern= %d+ |start= 6 }} → 3
  • {{#invoke:String|match|s= abc123def456 |pattern= %d+ |start= 6 |match= 2 }} → 456
  • {{#invoke:String|match|s= abc123%d+ |pattern= %d+ }} → 123
  • {{#invoke:String|match|s= abc123%d+ |pattern= %d+ |plain= true }} → %d+
  • {{#invoke:String|match|s= abc |pattern= %d }}モジュールStringのエラー: Match not found
  • {{#invoke:String|match|s= abc |pattern= %d |nomatch= No numeric characters in string }} → No numeric characters in string

pos

文字列の中から指定された位置にある文字を返します。 <syntaxhighlight lang="moin">モジュールStringのエラー: String index out of range </syntaxhighlight> もしくは <syntaxhighlight lang="moin">モジュールStringのエラー: String index out of range </syntaxhighlight>

引数の一覧
引数 内容 既定値 説明
target 文字列 なし 検索対象の文字列
pos 位置 なし 返す文字の位置

位置には負の数を指定することも可能です。その場合、文字列の後ろから数えます。例えば、「-1」は文字列の最後の文字です。

posが0または文字列の長さより大きい場合、エラーを返します。

例:

  • {{#invoke:String|pos| abcdefghi | 4 }} → c
  • {{#invoke:String|pos|target= abcdefghi |pos= 4 }} → d

str_find

この関数は{{Str find}}を実装します。この関数が提供されるのは既存のテンプレートを維持するためであり、新しいコードやテンプレートには推奨されません。新しいコードには代わりにfind関数を使用してください。"source"の文字列の中から"target"のパターンを検索し、その位置を返します。パターンが見つからない場合は-1を返します。

なお、"target"の文字列が空白か指定されていない場合、1を返します。これは一般的とは言えない挙動であり、特別に扱う必要があります。

<syntaxhighlight lang="moin"> -1 </syntaxhighlight> もしくは <syntaxhighlight lang="moin"> -1 </syntaxhighlight>

例:

  • {{#invoke:String|str_find| abc123def }} → 1
  • {{#invoke:String|str_find|source= abc123def }} → 1
  • {{#invoke:String|str_find| abc123def |123}} → 5
  • {{#invoke:String|str_find|source= abc123def |target= 123 }} → 4

find

文字列の中からパターンを検索しその位置を返します。 <syntaxhighlight lang="moin"> 0 </syntaxhighlight> もしくは <syntaxhighlight lang="moin"> 0 </syntaxhighlight>

引数の一覧
引数 内容 既定値 説明
source 文字列 なし 検索対象の文字列
target パターン なし 検索する文字列パターン
start 検索開始位置 1 検索を開始する文字の位置
plain プレーンフラグ true
false, no, 0, 空文字
パターンをLuaパターンとして解釈する
trueなど上記以外の文字列
パターンをプレーンテキストとして解釈する

最初の文字の位置は1としています。文字列・パターンが指定されていなかったり、もしくは文字列の中にパターンがなかった場合は、0を返します。この関数はUTF-8の文字列にも使えます。

例:

  • {{#invoke:String|find| abc123def }} → 0
  • {{#invoke:String|find|source= abc123def }} → 0
  • {{#invoke:String|find| abc123def |123}} → 5
  • {{#invoke:String|find|source= abc123def |target= 123 }} → 4
  • {{#invoke:String|find| abc123def |%d|3|false}} → 5
  • {{#invoke:String|find|source= abc123def |target= %d |start= 3 |plain= false }} → 4

replace

パターンと一致する部分を別の文字列で置き換えます。 <syntaxhighlight lang="moin"> 文字列 </syntaxhighlight> もしくは <syntaxhighlight lang="moin"> 文字列 </syntaxhighlight>

引数の一覧
引数 内容 既定値 説明
source 文字列 なし 対象の文字列
pattern パターン なし 置換される文字列パターン
replace 置換文字列 なし 置換する文字列
何も指定しないとパターンを削除する(既定)
count 置換回数 なし 置換する回数
何も指定しないと可能な箇所すべてを置換する(既定)
plain プレーンフラグ true
false, no, 0, 空文字
パターンをLuaパターンとして解釈する
trueなど上記以外の文字列
パターンをプレーンテキストとして解釈する

例:

  • "{{#invoke:String|replace| abc123def456 |123|N}}" → " abcNdef456 "
  • "{{#invoke:String|replace|source= abc123def456 |pattern= 123 |replace= N }}" → "abcNdef456"
  • "{{#invoke:String|replace| abc123def456 |%d+|N|1|false}}" → " abcNdef456 "
  • "{{#invoke:String|replace|source= abc123def456 |pattern= %d+ |replace= N |count=1 |plain= false }}" → "abcNdef456"
  • "{{#invoke:String|replace|source= abc123def456 |pattern= %d+ |replace= N |plain= false }}" → "abcNdefN"

rep

Luaのstring.repをテンプレートにも使えるようにするための関数であり、文字列を指定回数返します。 <syntaxhighlight lang="moin">モジュールStringのエラー: function rep expects a number as second parameter, received "繰り返し回数" </syntaxhighlight>

引数の一覧
引数 内容 既定値 説明
source 文字列 なし 対象の文字列
count 繰り返し回数 なし 対象の文字列を繰り返す回数

例:

  • "{{#invoke:String|rep|hello|3}}" → "hellohellohello"
  • "{{#invoke:String|rep| hello | 3 }}" → " hello hello hello "

関連項目