「稲穂峠 (後志)」の版間の差分
Iyokanmorigen (トーク | 投稿記録) →トンネル餅: 販売終了 |
Iyokanmorigen (トーク | 投稿記録) 細 →道路2代目: 着工・竣功が逆 |
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| (同じ利用者による、間の4版が非表示) | |||
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1954(昭和29)年9月30日稲穂峠の7合目付近で日本通運のトラックが他車両との離合の際谷底に転落し1名が死亡1名が重傷を負う事故があった。このトラックは岩内で発生した大火に救援物資を運ぶ途中で、当時は物資を輸送するトラックやハイヤーで渋滞していた。この事故を受け現場には慰霊及び交通安全祈願の石碑が建立され、1代目トンネルの開通後はトンネル余市方坑口前に移設された。 | 1954(昭和29)年9月30日稲穂峠の7合目付近で日本通運のトラックが他車両との離合の際谷底に転落し1名が死亡1名が重傷を負う事故があった。このトラックは岩内で発生した大火に救援物資を運ぶ途中で、当時は物資を輸送するトラックやハイヤーで渋滞していた。この事故を受け現場には慰霊及び交通安全祈願の石碑が建立され、1代目トンネルの開通後はトンネル余市方坑口前に移設された。 | ||
== | == 道路1代目 == | ||
{{基礎情報 | {{基礎情報 | ||
|よみ = しまつけない | |よみ = しまつけない | ||
| 72行目: | 72行目: | ||
|名称 = 稲穂 | |名称 = 稲穂 | ||
|TID = 854217 | |TID = 854217 | ||
|画像 = | |画像 = 20230429130348DSC_0047.jpg | ||
|画像説明 = | |画像説明 = 仁木方坑口 | ||
|地図 = | |地図 = | ||
|振興局 = {{後志}} | |振興局 = {{後志}} | ||
| 112行目: | 112行目: | ||
|覆工 = Co T=40-60cm | |覆工 = Co T=40-60cm | ||
|舗装 = Co T=20cm | |舗装 = Co T=20cm | ||
|照明 = | |照明 = LED | ||
|換気 = ジェットファン×16 | |換気 = ジェットファン×16 | ||
|排水 = サイドドレーン | |排水 = サイドドレーン | ||
| 126行目: | 126行目: | ||
この火災によりトンネル内のジェットファン・照明・漏水防止板・防災配線設備が損傷し、4日0:30からトンネル前後1.23kmが通行止めとなった。復旧作業が終わり通行止めが解除されたのは6日6:00で、この間利用者は[[トーマル峠]]や[[樺立トンネル]]への大きな迂回を強いられた。 | この火災によりトンネル内のジェットファン・照明・漏水防止板・防災配線設備が損傷し、4日0:30からトンネル前後1.23kmが通行止めとなった。復旧作業が終わり通行止めが解除されたのは6日6:00で、この間利用者は[[トーマル峠]]や[[樺立トンネル]]への大きな迂回を強いられた。 | ||
<BR clear="all"> | <BR clear="all"> | ||
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=== ギャラリー === | |||
<gallery widths=100px heights=100px> | |||
ファイル:20230429124914DSC_0037.jpg|共和町側坑口 | |||
ファイル:20230429130636DSC_0052.jpg|両坑口とも伸長されている(写真は仁木側) | |||
ファイル:20230429130752DSC_0056.jpg|工事銘板 | |||
ファイル:20230429124128DSC_0028.jpg|トンネル化以前の旧山道、共和側から尾根までは車道として現役である | |||
ファイル:20230429125734DSC_0043.jpg|トンネル化以前の旧山道、仁木側は廃道化している | |||
ファイル:20230429130440DSC_0050.jpg|1954(昭和29)年の交通事故を機に建立された石碑 | |||
</gallery> | |||
== | == 道路2代目 == | ||
{{stub}} | {{stub}} | ||
{{基礎情報 | {{基礎情報 | ||
|よみ = | |よみ = | ||
|名称 = | |名称 = 新稲穂R側(仮称) | ||
|TID = 406700 | |TID = 406700 | ||
|画像 = | |画像 = | ||
| 137行目: | 147行目: | ||
|地図 = | |地図 = | ||
|振興局 = {{後志}} | |振興局 = {{後志}} | ||
|起点住所 = | |起点住所 = 岩内郡岩内町国富 | ||
|起点北緯 = | |起点北緯 = 43.024436 | ||
|起点東経 = | |起点東経 = 140.671581 | ||
|終点住所 = | |終点住所 = 余市郡仁木町銀山1丁目 | ||
|終点北緯 = | |終点北緯 = 43.046000 | ||
|終点東経 = | |終点東経 = 140.707832 | ||
|20万図名 = 岩内 | |20万図名 = 岩内 | ||
|5万図名 = 茅沼 | |5万図名 = 茅沼 | ||
|2.5万図名 = 銀山 | |2.5万図名 = 銀山 | ||
|用途 = 道路 | |用途 = 道路 | ||
|路線名 = | |路線名 = {{一般国道5号}}倶知安余市道路 | ||
|管理者 = | |管理者 = | ||
|施工者 = | |施工者 = 飛島・中山特定建設工事共同企業体(共和工区)<BR>西松・草別特定建設工事共同企業体(仁木工区) | ||
|設計者 = ドーコン | |設計者 = ドーコン | ||
|工事費 = | |工事費 = | ||
|着工 = | |着工 = 2023(令和5)年2月 | ||
|竣工 = | |竣工 = 2026(令和8)年12月(予定) | ||
|開通 = | |開通 = | ||
|閉鎖 = | |閉鎖 = | ||
| 182行目: | 192行目: | ||
{{基礎情報 | {{基礎情報 | ||
|よみ = | |よみ = | ||
|名称 = | |名称 = 新稲穂L側(仮称) | ||
|TID = 420741 | |TID = 420741 | ||
|画像 = | |画像 = | ||
| 188行目: | 198行目: | ||
|地図 = | |地図 = | ||
|振興局 = {{後志}} | |振興局 = {{後志}} | ||
|起点住所 = | |起点住所 = 岩内郡岩内町国富 | ||
|起点北緯 = | |起点北緯 = | ||
|起点東経 = | |起点東経 = | ||
|終点住所 = | |終点住所 = 余市郡仁木町銀山1丁目 | ||
|終点北緯 = | |終点北緯 = | ||
|終点東経 = | |終点東経 = | ||
| 198行目: | 208行目: | ||
|2.5万図名 = 銀山 | |2.5万図名 = 銀山 | ||
|用途 = 道路 | |用途 = 道路 | ||
|路線名 = | |路線名 = {{一般国道5号}}倶知安余市道路 | ||
|管理者 = | |管理者 = | ||
|施工者 = | |施工者 = 佐藤・山田特定建設工事共同企業体(共和工区)<BR>前田・協成特定建設工事共同企業体(仁木工区) | ||
|設計者 = ドーコン | |設計者 = ドーコン | ||
|工事費 = | |工事費 = | ||
| 207行目: | 217行目: | ||
|開通 = | |開通 = | ||
|閉鎖 = | |閉鎖 = | ||
|現況 = {{ | |現況 = {{建設中}} | ||
|延長 = 3,826m | |延長 = 3,826m | ||
|内空断面画像 = 道路 | |内空断面画像 = 道路 | ||
| 231行目: | 241行目: | ||
|注釈 = | |注釈 = | ||
}} | }} | ||
国道5号中で有数の険しさを誇る稲穂峠であるがトンネルは建設からおよそ半世紀が経ち老朽化・狭隘化していた。また周辺地域の交通の利便化を図るため、倶知安町から共和町仁木町を経由して余市町までを1種3級の自動車専用高規格道路で結ぶ一般国道倶知安余市道路事業が2014(平成26)年事業化。2016(平成28)年に着工した。1代目のトンネルは標高260m付近にあったが、2代目ではこれを150m程にまで下げ山道を回避する。トンネル1本に上下線を設けると大断面が要求され且つ防災等級がAAとなることから建設費がかさむと予想され、上下線を別のトンネルとして2本設ける方式を採用した。これにより各々のトンネルは中断面ですみ避難用トンネルの掘削も不必要となる。R側は2019(令和元)年に掘削を開始、2022(令和4)年11月2日14:30に貫通、12月3日に貫通式が行われ、2023(令和5)年2月に工期を終えた。L側は現在建設中である。 | |||
<BR clear="all"> | <BR clear="all"> | ||
| 238行目: | 248行目: | ||
|よみ = いなほ | |よみ = いなほ | ||
|名称 = 稲穂 | |名称 = 稲穂 | ||
|TID = | |TID = 623557 | ||
|画像 = | |画像 = 20230429113408DSC_0010.jpg | ||
|画像説明 = | |画像説明 = 長万部方坑口 | ||
|地図 = | |地図 = | ||
|振興局 = {{後志}} | |振興局 = {{後志}} | ||
| 263行目: | 273行目: | ||
|閉鎖 = | |閉鎖 = | ||
|現況 = {{現役}} | |現況 = {{現役}} | ||
|延長 = 1, | |延長 = 1,776m(接続覆道含まず) | ||
|内空断面画像 = 単線非電化 | |内空断面画像 = 単線非電化 | ||
|内空断面画像2= | |内空断面画像2= | ||
| 296行目: | 306行目: | ||
2022(令和4)年函館本線の山線(長万部駅 - 余市駅)廃止が決定しこれを受けトンネル餅も6月末をもって販売を終了し末次商店は廃業した。 | 2022(令和4)年函館本線の山線(長万部駅 - 余市駅)廃止が決定しこれを受けトンネル餅も6月末をもって販売を終了し末次商店は廃業した。 | ||
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=== ギャラリー === | |||
<gallery widths=100px heights=100px> | |||
ファイル:20230429113402DSC_0009.jpg|長万部方坑口 | |||
ファイル:20090531140058P5318721.jpg|小樽方坑口 | |||
ファイル:20230429113818DSC_0014.jpg|両坑口とも覆道が接続する(写真は長万部方) | |||
ファイル:20230429114106DSC_0015.jpg|覆道とトンネルの接続部 | |||
ファイル:20230429120634DSC_0026.jpg|本トンネルを通過する普通列車 | |||
ファイル:20230429114208DSC_0017.jpg|トンネル脇の法面は石積みで保護されている | |||
ファイル:20100523162846DSC_0469.jpg|トンネル餅 | |||
</gallery> | |||
{{デフォルトソート:いなほとうけ}} | {{デフォルトソート:いなほとうけ}} | ||