能津登

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能津登トンネルは国道229号の蘭越町と寿都町の境界、尻別岬を貫くトンネルである。

1代目

のつと
能津登

北海道 トンネルwiki ID:410812

蘭越方坑口
蘭越方坑口

基礎情報
振興局
Temp map shiribeshi subpref.png 後志
総合振興局
起点
住所 磯谷郡蘭越町港町
座標 42.876699,140.359574
終点
住所 寿都郡寿都町磯谷町能津登
座標 42.876235,140.358871
図名
20万 5万 2.5万
岩内 島古丹 島古丹
用途 道路
路線名 仮定県道西海岸線(-1920)
準地方費道18号江差岩内線(1920-1954)
2級国道229号小樽江差線(1953-1965)
一般国道229号(1965-)
工事費 不明
竣工 1910(明治43)年11月
開通 1908(明治41)年
現況 廃止・Co塗固
延長 49.00m

Temp cross section road.png
総幅員
=5.0m
車道幅員
=3.6m
中央高
=4.50m
有効高
=3.30m
建築限界高
=(N/A)
覆工 素掘り一部Co
舗装 未舗装

北海道の日本海沿岸では古くからニシン漁が盛んで、場所請負人や運上屋の間は主に海路によってつながっていたが、時化によって途絶した際のために陸路が欲されていた。『島牧村史』によれば1799(寛政11)年、当トンネルのある尻別川河口から寿都以西に道が開削されたことが記されている。1874(明治7)年寿都・歌棄・磯谷に郵便取扱所が置かれたが悪天候が続くと途絶してしまったといわれ、道路としての機能は当時まだまだ不十分であったことがうかがえる。寿都には郡役所があり道路の需要があったのであろう、1882(明治15)年に寿都 - 磯谷間、つまりこのトンネルのある区間が開通した。当時はまだトンネルはなかったがその後能津登トンネルが誕生した。資料により開削年が前後するが遅くとも1911(明治44)年にはすでに開通していたと思われる。当初はすべて素掘りであったが、のちに坑口付近のみ巻き立てが行われた。現況調書を頼るとこの改修が行われたのは1963(昭和38)年11月のことか。2代目が開通してからも通行できる状態であったらしくしばらく地形図にその姿を見せていた。2代目の拡幅工事が開始された際には、通行不可を避けるため一時的に迂回路として再開通された経緯がある。

2代目

のつと
能津登

北海道 トンネルwiki ID:950050
基礎情報
振興局
Temp map shiribeshi subpref.png 後志
総合振興局
起点
住所 磯谷郡蘭越町港町
座標 42.876035,140.363163
終点
住所 寿都郡寿都町磯谷町能津登
座標 42.873185,140.359268
図名
20万 5万 2.5万
岩内 島古丹 島古丹
用途 道路
路線名 一般国道229号
一般国道276号(1992-)
工事費 1億3500万円
着工 1966(昭和41)年5月
竣工 1968(昭和43)年11月
現況 廃止・改修して3代目へ
延長 450.0m

Temp cross section road.png
総幅員
=6.00m
車道幅員
=5.50m
中央高
=5.04m
有効高
=(N/A)
建築限界高
=4.50m
坑門
型式
起点 面壁
終点 面壁
覆工 Co
舗装 Co
照明 ナトリウム×71
換気 自然
排水 サイドドレーン
等級
Temp tunnel class D.png
非常用
設備
無し

時代が昭和に入ると新時代の道路が要望されたが間もなく日本は戦争へと突き進み次の時代へと持ち越しとなった。戦後になると当トンネルの北に位置する雷電越を海岸道路に付け替える大工事に力がそそがれまたも能津登は取り残されてしまった。雷電の海岸道路が開通したのは1963(昭和38)年で、ここからようやく能津登に手が付けられたのだった。当時の現役国道としては甚だ時代遅れな素掘り隧道であった能津登トンネルは、1968(昭和43)年11月2代目が竣工し付け替えられた

3代目

のつと
能津登

北海道 トンネルwiki ID:984061

寿都方坑口、左は旧道
寿都方坑口、左は旧道

基礎情報
振興局
Temp map shiribeshi subpref.png 後志
総合振興局
起点
住所 磯谷郡蘭越町港町
座標 42.876035,140.363163
終点
住所 寿都郡寿都町磯谷町能津登
座標 42.873185,140.359268
図名
20万 5万 2.5万
岩内 島古丹 島古丹
用途 道路
路線名 一般国道229号
一般国道276号
施工者 草別・星・協成経常建設共同企業体
着工 1992(平成4)年
竣工 1994(平成6)年11月
現況 現役
延長 481m

Temp cross section road.png
総幅員
=8.25m
車道幅員
=6.5m
中央高
=(N/A)
有効高
=(N/A)
建築限界高
=4.5m
掘削
工法
NATM
覆工 Co
舗装 Co
照明 ナトリウム×150
等級
Temp tunnel class D.png
非常用
設備
無し

2代目は歩道がなく車道幅員もわずか5.5mと狭隘であったため2代目を拡幅し3代目の能津登トンネルが誕生した。