古部

古部トンネルは国道278号の函館市古部町にあるトンネルである。2世代のトンネルがある。

古部は海と山に囲まれた陸の孤島のような地勢で、山道はあったが交通はほぼ海上交通によっていた。陸路は1951（昭和26）年から1955（昭和30）年11月までの道路開削工事で北西の木直町と海岸道路で結ばれた。1959（昭和34）年の仮製版地形図には古部トンネルはまだ載っていないが、ほかに獅子鼻、立岩、大梶2号、大梶1号、と見られるトンネルが載っている。1代目古部トンネルは竣工当時は延長108.0mであったが後年東側（古部市街地側）坑口が延長され120mとなり、名前も古部2号から古部に変わった。古部1号トンネルは1度も地形図に現れたことがないが、道路が木直町から順に工事されたという記録と竣工年から、その位置は獅子鼻・古部2号の間と推定できる。この位置は現在すべて覆道に覆われている。この海岸道路の開通は古部の集落にとっての悲願でありこの開通を祝って『道路開通祝賀歌』（作詞小西彌一、作曲三浦耕作）が作られたほどだった。

1代目

ふるべ（ふるべにごう） 古部（古部2号） 北海道 トンネルwiki ID：560628560628
20190326142030DSC_0032.JPG 延長された古部側坑口
基礎情報 振興局 渡島 渡島 総合振興局 起点 住所 函館市古部町 座標 41.868083,141.116359 終点 住所 函館市古部町 座標 41.869289,141.115930 図名 20万 5万 2.5万 尻屋崎 尾札部 尾札部 用途 道路 路線名 北海道道112号尾札部戸井函館線(-1970) 一般国道278号(1970-) 工事費 1211万0679円 竣工 1955（昭和30）年12月16日 開通 1955（昭和30）年12月19日 現況 廃止 Co塗固 延長 120m 5.00m4.5m4.5m 総幅員 =5.00m 車道幅員 =4.5m 中央高 =(N/A) 有効高 =(N/A) 建築限界高 =4.5m 坑門 型式 起点 面壁 終点 面壁 覆工 Co 舗装 Co 照明 ナトリウム×8 水銀×1 換気 自然 等級 非常用 設備 無し

2代目

ふるべ 古部 北海道 トンネルwiki ID：420096420096
20190326142338DSC_0035.JPG 古部側坑口、右に旧道
基礎情報 振興局 渡島 渡島 総合振興局 起点 住所 函館市古部町 座標 41.867496,141.115898 終点 住所 函館市古部町 座標 41.869721,141.115201 図名 20万 5万 2.5万 尻屋崎 尾札部 尾札部 用途 道路 路線名 一般国道278号 施工者 松本・伊藤・廣野・生駒共同企業体 工事費 39億7000万円 着工 1985（昭和60）年7月30日 竣工 1986（昭和61）年11月 現況 現役 延長 240.08m 9.75m6.5m4.5m 総幅員 =9.75m 車道幅員 =6.5m 中央高 =(N/A) 有効高 =(N/A) 建築限界高 =4.5m 覆工 Co 舗装 Co 照明 ナトリウム×136 換気 自然 等級 非常用 設備 無し

古部1号

ふるべいちごう 古部1号 北海道 トンネルwiki ID：988930988930
基礎情報 振興局 渡島 渡島 総合振興局 起点 住所 函館市古部町 座標 終点 住所 函館市古部町 座標 図名 20万 5万 2.5万 尻屋崎 尾札部 尾札部 用途 道路 路線名 北海道道112号尾札部戸井函館線(-1970) 一般国道278号(1970-) 工事費 46万9028円 竣工 1954（昭和29）年11月2日 開通 1955（昭和30）年12月19日 現況 廃止（開削？） 延長 9.80m 5.0m4.5m 総幅員 =5.0m 車道幅員 =4.5m 中央高 =(N/A) 有効高 =(N/A) 建築限界高 =(N/A) 覆工 素掘 舗装 未舗装